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フィードバックの伝え方|ポジティブフィードバックの重要性

2025 5/30
コミュニケーション方略
フィードバック ポジティブ モチベーション 
2025-01-052025-05-30
pos_feedback

目次

1.はじめに:ポジティブフィードバックとは何か

大学教職員が学生と接する際、フィードバックは教育の重要なツールです。

特に、ポジティブフィードバックは、
学生のモチベーションを高め、学習成果を向上させるために非常に効果的です。

しかし、「褒めることが学生を甘やかして成長を妨げるのではないか」という不安や、
「褒め方がわからない」という教職員も多く存在します。

本記事では、ポジティブフィードバックの重要性と、その効果的な方法について考察し、
教職員が実践に取り入れやすい具体的な手法を提案します。

2. ポジティブフィードバックの効果と背景

ポジティブフィードバックとは、学生が達成したことや努力したプロセスを評価することです。

具体的には、「よく頑張っている」「この部分は素晴らしい」といった言葉で、
学生が取り組めたことを認め、自己効力感を高めるようにサポートすることです。


**Bandura(1977)**の研究では、
自己効力感の高い学生は自分の能力を信じ、挑戦を受け入れやすいことが示されています。
ポジティブフィードバックはこの自己効力感を育み、学生が学習に積極的に取り組む姿勢を促進します。

その後も大規模なメタ分析で検証され、
ポジティブフィードバックが自己効力感や学習成果に対するモチベーションを高める
ことが示されています

『The Power of Feedback』
Hattie, J., & Timperley, H. (2007)

さらに、フィードバックは単なる評価ではなく、学生との信頼関係を築くための重要なコミュニケーション手段でもあります。信頼関係が強化されることで、学生は教職員からの助言をより受け入れやすくなり、学びに対する積極性が増します。

3. 褒めることが苦手な教職員でもできる工夫

褒めることに対して抵抗を感じる教職員も少なくありません。

特に「褒めすぎると学生が甘えるのではないか」という懸念や、「どのように褒めたら良いか分からない」という課題に直面することがあります。

しかし、ポジティブフィードバックは、学習のプロセスに焦点を当てて行うことで、効果的に学生を支援することが可能です。

以下に、褒めることが苦手な教職員でも取り組みやすい方法を紹介します。

具体的に褒める

抽象的な「良かったよ」ではなく、どの部分が良かったのかを具体的に伝えることで、学生は自身の成長を認識しやすくなります。
たとえば、「レポートの論理展開がとてもわかりやすかったです」と具体的に伝えることで、次回の課題にも応用できるフィードバックとなります。

小さな進歩を見逃さない

大きな成果も大切ですが、学習の過程で見られる“小さな進歩や努力”に注目することが大切です。
たとえば、授業やゼミの最中に積極的な質問をした場合や、課題に対して新しいアプローチを試みたときなど、学生の努力を評価します。

フィードバックのタイミングを意識する

ポジティブフィードバックは、結果が出た後だけでなく、プロセスの途中で与えることでより効果を発揮します。
たとえば、途中経過の段階で、「今のペースで進めていれば、良い結果が期待できそうですね」と伝えることで、学生に安心感を与えることができます。

4.「褒めると学生が気を抜く」という考え方への対応

「褒めると学生が気を抜く」という懸念を持つ教職員もいますが、適切なポジティブフィードバックは学生の成長を促進するものです。

重要なのは、フィードバックの中に今後の成長に向けたアドバイスを盛り込むことです。

フィードバックのバランスを取る

ポジティブな評価に、改善点を加える

これにより、学生は満足感を得ながらも、さらなる成長を目指す意欲を持つことができます。

このレポートは構成が素晴らしいですが、次回はさらに具体的なデータを加えてみると良いでしょう

プロセスに焦点を当て褒める

結果に対してだけでなく、プロセスを褒める

これにより、学生は努力を続けやすくなります。

教職員

この課題に向けて、綿密に計画を立てて進めている点が素晴らしいですね

コラム:ポジティブフィードバックは内発的動機づけを阻害する?

ポジティブフィードバックは、内発的動機づけを高める強力な手段ですが、
しばしば「外的報酬として内発的動機づけを損なうのではないか」と誤解されることがあります。
しかし、自己決定理論によれば、有能感は内発的動機づけを促進する要素の一つであり(他は自律性と関係性)、
ポジティブフィードバックはその有能感を高めます。

特に、具体的な努力やプロセスに焦点を当てたフィードバックは、
単なる賞賛ではなく、自己効力感を強化します。
これにより、学生は自分の能力に自信を持ち、さらなる挑戦への意欲が引き出されます。

ポジティブフィードバックは、内発的動機づけを阻害するどころか、成長を促し、より自主的な学習態度を生み出します。

5. 褒められるのが苦手な一部の学生への対応

一部の学生は、ポジティブフィードバックを受けることに抵抗やプレッシャーを感じる場合があります。

自己評価が低い学生や、

過度に謙虚な性格の学生に対しては、

褒め方に工夫が必要です。

フィードバックのバランスを意識する

ポジティブな点と改善点をバランス良く伝えることで、学生が褒められることに対する不安を軽減できます。

「この部分はとても良かったですが、次回はこの点を強化するとさらに良くなります」と伝えることで、過度なプレッシャーを与えずに成長を促します。

非言語的なフィードバックを取り入れる

言葉で褒められることが苦手な学生には、笑顔やうなずきといった非言語的なフィードバックが有効です。

これにより、褒められているというプレッシャーを軽減しながら、努力が評価されていることを伝えることができます。

5. まとめ:学生支援におけるポジティブフィードバックの力

ポジティブフィードバックは、学生の学びを促進し、モチベーションを高める強力な手段です。

褒めることに苦手意識を持つ教職員でも、具体的に評価する工夫や、適切なタイミングでのフィードバックを行うことで、学生の成長を支援できます。また、褒められることに対してプレッシャーを感じる学生にも、個別に対応することで、安心して学びに取り組む環境を整えることができます。

日常のコミュニケーションの中で、適切なフィードバックを活用し、学生の自己効力感を高めていくことが重要です。

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